Book Review!


作者:江波戸 哲夫


レビュー: ドキュメント 日本の官僚 (ちくま文庫) (文庫)

 旧著だが力作。現在の官僚とも通ずる点は多々あると思う。
 個人的に印象に残っているのは、「膨大な数のいる警察官が一人も犯罪を犯さなかったら、それこそファシズムを思わせて怖い。警察官の立場を悪用しての犯罪は厳罰に処すべきだが、警察官である事と関連性の無い犯罪は一般人に近い基準で判断すべきである」といった意味の一節。
 職業倫理に対する厳しい忠誠を望みつつ、職業倫理と無縁な所では肩書き抜きで「普通の人間」と同列に扱おう、という意味と解釈したのだが、私はこの論に賛成である。


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