Book Review!


作者:エルンスト・ハルトヴィヒ カントーロヴィチ


レビュー: 王の二つの身体〈上〉 (ちくま学芸文庫) (文庫)

「王は二つの身体を持っている」。
このようにいわれてどんなことか想像できるでしょうか? 「王が二つの体を持つ」とは、人間としての「王」と、政治体としての「王」。後者の普遍的な概念としての王様をどのように構築してきたか、をこの本では取り上げています。歴代の聖人/賢人の本を紐解き、解釈を行う中世の法学者の心理、哲学をこの現代に浮かび上がらせる良書。世界史では必ずでてくる「王権神授説」。この概念をアカデミックにまた、歴史という裏付を行ないながら、解説している。


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