Book Review!


作者:フリードリッヒ ニーチェ


レビュー: ニーチェ全集〈4〉反時代的考察 (ちくま学芸文庫) (文庫)

ニーチェはその時代に批判的に生きる。何も依頼せず、自分にとって必要な生、歴史、芸術とは何か。俗物が好むような、日本文化人が言うような「デカダンス主義」に反発して生きようとする。

夜は規則正しく眠る、健康を渇望したニーチェは、古典文献学者たちにも、アカデミックに生きる人たちでも無用な労働に従事しているという。つまりギリシア人は文化的であり、現代人が自らの基準で分析しても、例えば便利な携帯電話やネット、テレビのような「進んだ」現代の

基準で分析しようとしても、ギリシア人の文化的な生活はわかるまいという。古典文献学者はなおも沢山の書物に埋もれながら自己満足に浸るだろう、だが私は、一回限りの豊穣な人生なので、生に必要な歴史を研究するのだ、と決意し??!
?彼が哲学に転回した画期的書。


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