Book Review!


作者:京須 偕充

レビュー: 落語で江戸のうらおもて (ちくま文庫) (文庫)

なんとも嫌みというか高いところ(著者はそう踏んでるらしい)から見下ろした文章で読み進めるほどに胸焼けがする。所々で自分が江戸っ子だと言い、江戸っ子の気っ風の良さなんかを述べるのだが、それがまたしつこい嫌みで、これじゃぁ死んでいった江戸っ子達も浮かばれないと思ってくる。果たしてこれを読んだ落語未経験者が寄席へ足を運ぶかって言われたら、そりゃあないだろうと言うしかない。著者のお気に入りであるだろう志ん朝だって「おじさん、それくらいにしませんか」ってつぶやくと思うよ。


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