Book Review!


作者:渡辺 実


レビュー: 平安朝文章史 (ちくま学芸文庫) (文庫)

文章史という扱いづらい問題に正面から切り込んだ力作。とはいっても、一般読者で内容を理解するのは難しそう。この本では、竹取物語や源治物語、枕草子といった比較的ポピュラーな作品のほか、三宝絵詞といった馴染の薄い作品が取り上げられ、個々の作品を読んでいないとわかりにくい部分もある。国文学専攻の学生、あるいはレペルの高いカルチャーセンター出身者向けという物だろう。内容をくだいて分冊にすると、もっと多くの読者が読めるようになるはず。著者の奮起を期待したいのだが・・・


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