Book Review!
作者:杉浦 日向子
レビュー: うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた「江戸」 (単行本)
杉浦日向子氏の十数年にわたる血液の難病とのたたかいを知ったのは 亡くなる少し前だった。
テレビで拝見していた限りでは その片鱗を少しも感じられなかった。
でも、その事実を知ってからは だからこその感性であの筆さばき、たおやかな語り口調であったのかともうかがえる。
この本は亡くなってからの出版となってしまったが、江戸に惚れた著者の集大成の作品としてまとめられていると思う。
江戸に惚れるきっかけかもしれない・・・という「蕎麦」についての記述もおもしろい。
「江戸は 手強い。が 惚れたら 地獄だ。」
その地獄を深く愛した最後のラブレター らしい・・・
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