Book Review!


作者:米澤 穂信


レビュー: 秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6) (文庫)

かなり評価が分かれていて面白いと思ったので、
読者のタイプを切り口にして3段階に分類してみました。ざっくりと。

1.脇役がかわいそうだと思ってあげられる、善良な人
→主人公2人はひどいやつらだ。と、真っ当な嫌悪感を抱く。
…低評価

2.脇役はかわいそうでもないが、主人公2人に感情移入するほどでもない人
→解決編として、話のオチや伏線回収等を素直に楽しめる。
…中〜高評価

3.主人公2人に感情移入できてしまう人(異端な性質を少なからず持っている人)
→異端な性質を持っているが、その性質を分かり合える理解者はあまりいないはず。(普段は羊の皮を被っているので)
→この本は、異端な性質をうまく描き、理解している貴重な一冊となる??!
?
…かなりの高評価

また、この作品を高く評価してしまうと、自分が異端な性質を持っていると暗に示してしまうので
言いづらい人もいるのでは?と思ってしまいました。
そのくらい、持ってる人は持っている異端な性質(知恵を働かせて、
謎を解いたり人を踊らせたりすることに、喜びを覚える性質?全能感?)を
うまく描いている作品だと思います。お気に入りの一冊です。


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