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レビュー: ワーグナーヤールブーフ〈1997〉特集・笑い (単行本)

ワーグナーと笑い。これほどミス・マッチを感じさせる組み合わせもあるまいと初めは思ったのだが、よくよく考えてみればワーグナーカリカチュアの格好の標的になる人物だったようだから、そういうアプローチのしかたもあるのかと妙に感心してしまった。個人的には、ワーグナーの初期作品「恋愛禁制」と30年あまり後の作品「マイスタージンガー」を比較した、伊藤史明氏の「社会的地平から見たワーグナーの喜劇」がおもしろかった。


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