Book Review!


作者:ジェイムズ・P. ホーガン


レビュー: 時間泥棒 (創元SF文庫) (文庫)

 「時間泥棒」というタイトルから、ミヒャエル・エンデの「モモ」(最高です)のようなものを想像していたら…もちろん全然ちがった。  '77年「星を継ぐもの」でのデビュー以来、毎年1・2冊発表のペースを保ってきたホーガンが、'92~'95年の間に和訳しても160Pにしかならない、この作品しか残せなかったという事実。 そしてこれ以前5年間の作風と、以後との違いを見てみると…本来の持ち味である“コンピュータ科学”へ原点回帰する途上の“道草”といった感じの位置にある作品。 この後ホーガンは大爆発。緻密でありながら痛快でもあるストーリーで、ハードSFファン(特に僕を)喜ばせて今に至っている。


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