作者:J.G. バラード
レビュー: クラッシュ (創元SF文庫) (文庫)
何年か前にクローネンバーグが映画化したバラードの問題作が文庫化されたので、読んでみた。
交通事故に性的欲望を抱く人間っているのかなってはじめは思ったけど、テクノロジーとか人体改造ってたしかに欲望の対象となる気がする。
1973年の作品で、もう30年以上前になるので、性的な描写は当時はインパクトはあったんだろうが、今はそうでもない。ただ、バラードの小説って古臭さを感じさせない。テクノロジーや死にとり憑かれた人間って極めて現代的なテーマだ。
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