Book Review!


作者:カトリーヌ・アルレー


レビュー: わらの女 (創元推理文庫 M ア 5-1) (文庫)

 ストーリーも結末も知った上で、その評判に惹かれ、遅ればせながらこの正月休みに通読した。う〜ん、やっぱり名作の誉れあるだけあって、巧いなあ!今じゃサスペンス・ドラマなんかでよくある設定なんだけど、結末をここまで突き放したのはこの原作以外ちょっと無いな。ってか、もし原作のままストーリーをテレビで放映したら非難轟々だろうな。

 又、翻訳小説独特の読みにくい文体も覚悟していたのだが、先日読んだ松本清張の小説を読むのと全然変わらない読みやすさ!訳者の力量なのか、原作が巧いのか?読みやすい理由の一つとして、登場人物の少なさもこの作品の長所の一つでしょう。但し、犯罪計画のプロットはかなり複雑で精緻なものなので、その点は覚悟して下さい。


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