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レビュー: 大ピアニストは語る (単行本)

 パハマン、パデレフスキー、ローゼンタール、ルービンシュタイン・・・世紀の大ピアニスト20人が後輩に宛てた、演奏家としての心構えから日々の練習方法、生活習慣、奏法、表現、解釈、芸術の飽くなき追及等、慈愛に満ちた教えの数々。とても100年ほど前に語られ、戦中(1942年)に翻訳されたとは思えないみずみずしさが感じられる。 短命であった訳者が文字通り命がけで書き上げた、熱意のこもった文章は、あたかも大ピアニストたちの魂が目の前で直接語りかけてくるような錯覚に陥るほどリアルだ。
 ピアニストを目指す人必読の書。ピアノを他の楽器に置き換えれば、演奏家全般にも勿論対応できる。また、専門家のみならず、音楽愛好家にも充分楽しめる一冊である。
 


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