Book Review!


作者:ポール デ・グラウウェ


レビュー: 国際通貨―外国為替レートと為替相場制度の理論と実際 (単行本)

為替相場の決定に関して、理論的な側面を中心に、体系的にまとめられているといえる。欧州において通貨統合が進行しているが、このことについて理解を進めようとする場合、固定相場制度と変動相場制度における種々の問題を理解しなければならない。本書は、これらの点について、これまでに行われた議論の主要な論点を網羅して記述されており、基本書として非常に有益である。また、原書の筆者が通貨統合に関心が深いことから、通貨統合を考えたい読者にとってはさらに有益なものとなろう。ただし、外国為替に関する基本書である以上当然ともいえるが、経済学・国際金融・解析学・エコノメトリクスなどについて、学部程度の理解がなされていない場合、これらについて説明がほとんどないため、読むときに苦労す??!
?可能性がある。しかし、著者の文体は非常にわかりやすく、邦訳書においてもそれが踏襲されているため、外国為替の入門・基本書としては最適である。


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