Book Review!


作者:狩集 紘一

レビュー:レビュー対象商品: 暴力相談―「こわがらせる人」との交渉術 (中公新書ラクレ) (単行本)

 著者は、警視庁のマル暴デカとして数々の賞にも輝き、その道のエキスパートだったとのこと。
 私は、相当期待して本書を読みました。

 しかし・・・・。正直言ってがっくりです。
 本書の前半のかなりの部分は「反社会勢力の分類」、「戦後史の中の暴力団」などいわゆる暴力団活動の表面的なレクチャーであり、ほんとうに教科書的です。
 また、後半、やっと具体的な応接方法に入りますが、さまざまなケースは出てくるものの結局対処方法の部分は「よくこれほど同じことの繰り返しが書けるなあ」と感心するくらい、平板で単調な記述が続きます。
 この著者は暴力団相手の刑事としては有能だったと思いますが、反面、一民間人・一企業人の立場で「こわがらせる人」と交渉した実務経??!
?もノウハウもないのではないかと思います。

 そう思ってしまうほど、ネタが少なく、臨場感がない本であり、日々、さまざまな対処困難な人と接している人がこの本を読んでもほとんどためにならないと思います。
 私は、読みながら何度も寝そうになりました。


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