Book Review!


作者:コーネル・ウールリッチ

レビュー:レビュー対象商品: 恐怖の冥路 (ハヤカワ・ミステリ文庫 10-2) (文庫)

大金持ちの人妻と駆け落ちした主人公のビルはキューバハバナに逃れることに成功するが、二人が場末の酒場で写真屋がフラッシュをたいたとき、その人妻は殺されていた、脇腹にナイフを突き刺されて。大勢いた証人の誰もがビルを犯人と名指しして警察に逮捕されるのだが、彼はすきを見て迷路のような貧民窟へと逃亡した。見知らぬ土地で、たった一人で、どうやって逃れ、そして奪われた恋の復讐をするべきか。

彼を助ける貧民窟に住む女を魅力的に描き、貧民窟の描写も秀逸で雰囲気がよくわかる。しかし、駆け落ちしたその人妻に関しては詳しい説明がなくて、どうして夫婦仲が悪いのか、どこに惹かれたのかがよくわからない。著者お好みの復讐劇という結末になっているが、見知らぬ土地で警察に追われ??!
?がらの犯人捜しが山場になっていて、終わり方は割りとあっさりした印象である。


詳細を確認してみませんか? → 

ブログランキング → http://blog.with2.net/link.php?1342232