2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Book Review!

作者:A.E.W.メースンレビュー: 矢の家 (創元推理文庫 113-1) (文庫) ある富豪の夫人が亡くなりその全財産が養女ベティに残されることになります。ところが夫人の義弟が「ベティが夫人を毒殺した」と告発したため事態は紛糾。孤立無援のベティは顧問弁護士…

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作者:エリック アンブラーレビュー: グリーン・サークル事件 (創元推理文庫) (文庫) Eric Amblerの『The Levanter』(1972年)の翻訳。 1972年度のゴールド・ダガー受賞作である。 シリアを舞台に、パレスチナ・テロリストとビジネスマンの闘いを描いた秀…

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作者:アガサ・クリスティレビュー: 青列車の謎 (創元推理文庫 (105-17)) (文庫) 高価なルビーを父親から贈られたばかりに、殺されてしまった愛娘。結婚生活は破綻し、夫妻両方に愛人が居る始末。しかし別れられないのは、夫には爵位が巡ってくるということ…

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作者:レビュー: ミステリーズ!vol.18 (単行本(ソフトカバー)) ミステリー小説を取り扱う文芸誌として創刊されて3年がたち、季刊から隔月刊へと変更などもあったが、順調に新しい作品を生み出している。連載中心の作品群になっているが、読みきりもある…

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作者:竹内 真レビュー: 文化祭オクロック (単行本) ミステリ色は薄いですね。これは青春モノ。多視点で語る利点があまり感じられませんでした。文化系の人間には最初の方のユーリの印象が悪すぎて、ユーリとユーリを好きな山ちゃんに感情移入できないんで…

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作者:エラリー・クイーンレビュー: ニッポン樫鳥の謎 (創元推理文庫 104-14) (文庫) 「国名シリーズ」の掉尾を飾る作品。とはいえ、元々Japanese Fan Misteryだったタイトルを、当時反日感情のあった作者がThe Door Betweenとしたため、正確にはタイトルに…

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作者:石村 貞夫レビュー: SPSSによる医学・歯学・薬学のための統計解析 (単行本) SPSSを使用することを重点に書いてあることは、非常に簡単で分かり易いですが、もうすこし、統計学についても書いてあれば、いいと思います。 更に詳細を見る

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作者:ヴァン・ダインレビュー: グレイシー・アレン殺人事件 (創元推理文庫 103-11) (文庫) ヴァン・ダインは作品のタイトルに6文字からなる単語+マーダーケースで統一しています唯一の例外が映画の原作のこの作品です当時の有名女優の名前がタイトルにな…

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作者:北山 猛邦レビュー: 密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿 (単行本) シリーズ第二弾のようですが…実は第一弾は読んでいません。でも、今回とても面白かったので第一弾も読んでみたくなりましたー。トリックは『ほうほう…』と納得させられ…

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作者:F・W・クロフツレビュー: シグニット号の死 (創元推理文庫 (106‐29)) (文庫) この作品は訳者が違うせいかフレンチ主席警部の言い回しが不自然に感じました。物腰が低いフレンチには合わない感じです。作品そのものはある意味「船から消えた男」に若干似…

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作者:F・W・クロフツレビュー: フレンチ警視最初の事件 (創元推理文庫) (文庫) 昇進したフレンチが最初に手掛けた事件の話。最初は恋愛小説ふうに展開するので少し驚くけど、直ぐに犯罪絡みの展開になり、途中では控えめながら読者への挑戦なども出てき…

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作者:ウィリアム・アイリッシュレビュー: 黒いアリバイ (創元推理文庫 120-10) (文庫) コーネル・ウールリッチ名義でブラック・シリーズの3作目として発表された作品です。南米のある都市で人間に飼われていた黒豹が逃亡し、その後女性の惨殺事件が何件も…

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作者:三木 笙子レビュー: 人魚は空に還る (ミステリ・フロンティア) (単行本) 週刊エコノミストの書評を見て購入。時代小説という程ではないが、明治の風物が緻密に描かれている。人魚、観覧車、真珠、とモチーフがどれも美しく、庶民の人情味あふれる暖か…

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作者:ウィリアム・アイリッシュレビュー: 裏窓―アイリッシュ短編集 (3) (創元推理文庫 (120-5)) (文庫) ヒッチコック監督の映画で有名な「裏窓」を初め9編の短編が収められています。それぞれ特徴のある作品ぞろいですが、「ただならぬ部屋」は予想外に大…

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作者:いしい ひさいちレビュー: ののちゃん 5 (アクションコミックス) (コミック) 1998年6月5日から10月1日まで朝日新聞朝刊に連載された「ののちゃん」から著者が選んだ作品を中心に編集されたもの。全10巻のうち第5巻。本書は当初、チャンネルゼロから発…

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作者:フランチェスカ・リア ブロックレビュー: 薔薇と野獣 (単行本) うん、わかるよ。ときどきあたしもこんなふうに、自分のためだけに生きていたくなる。ママやパパやあかんぼう、みーんな関係なくね。登場人物風に言えば、こんな感じか。誰でも知ってる…

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作者:ジル マゴーンレビュー: 騙し絵の檻 (創元推理文庫) (文庫) 推理小説が好きである。読者に推理の材料をすべて提供しているのでなければ推理小説とはいえないと思っている。推理小説は少ない。「やられた」と思わされる推理小説は希少だ。 これはそんな…

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作者:劉 晨レビュー: 社会調査・経済分析のためのSPSSによる統計処理 (単行本) 相関分析,重回帰分析という基本的な分析手法から,ロジットや名義回帰分析,順序回帰分析,パネルデータ分析といった比較的高度な分析手法まであつかったSPSSのマニュアル書…

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作者:篠田 真由美レビュー: 風信子(ヒアシンス)の家―神代教授の日常と謎 (単行本) 身近にいる人の気持ちを知りたいとき、ストレートに訊ねることができれば、何の問題もありません。でも、もしも、気持ちを知りたいのに、その人がいなくなってしまった後だ…

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作者:北村 薫レビュー: 朝霧 (創元推理文庫) (文庫) 1998年の単行本の文庫化。円紫シリーズの最終巻。完結編というわけではない。 特に理由はないのだが、円紫シリーズは『六の宮の姫君』で読むのを止めてしまっていた。7、8年を経て本書を読むことにな…

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作者:クリス・ウッディングレビュー: ポイズン 上 (創元ブックランド) (単行本) 妹を妖精にさらわれた主人公のポイズンが、自ら妖精王のもとへ出向き、妹を取り返そうとするファンタジー冒険物の前編です。とにかく、主人公ポイズンの強烈なキャラクターに…

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作者:西川 純レビュー: 気になる子の指導に悩むあなたへ―学び合う特別支援教育 (単行本) 『学び合い』提唱者の西川純教授の著作ということで購入しました。西川教授による特別支援が必要な子どもに対する、必要な支援の考え方や、実践中に起こった具体例を…

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作者:いしい ひさいちレビュー: ののちゃん (9) (Action comics) (コミック) 1999年5月7日から5月9日と2000年2月5日から7月5日まで朝日新聞朝刊に連載された「ののちゃん」から著者が選んだ作品を中心に編集されたもの。全10巻のうち第9巻 更に詳細を見る

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作者:アガサ クリスティレビュー: メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM ! 1-5)) (文庫) プロットの質がとても良い。だから読んでいて飽きない。トリックの方もアガサ・クリスティらしい。遺跡の発掘現場での殺人事件をポワロが解決していくの…

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作者:加納 朋子レビュー: ななつのこものがたり (単行本) ななつのこものがたりは小説「ななつのこ」(加納朋子)の作中作です。「ななつのこ」の主人公・入江駒子の出会った素敵な絵本、作品の中で語られる一冊が作品中の『ななつのこ』でした。この『なな…

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作者:滝田 務雄レビュー: 長弓戯画 (うさ・かめ事件簿) (ミステリ・フロンティア) (単行本) とても楽しいバカミスですね。是非是非、続編を希望します。学生時代には弓道部でしたから、勿論、弦を張っていない状態の竹弓も見たことはありますが、トリック…

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作者:牛田 一雄レビュー: SPSSクレメンタインによるデータマイニング (単行本) なかなか初心者にはわかりにくいです。セミナーにも行った方がいいです。 更に詳細を見る

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作者:バルザックレビュー: バルザック全集 第15巻 (単行本) 長編『ベアトリックス』は男女4人の愛の心理劇のカルテットである。男と女の恋愛における心理と行動の差異をここまで洞察して描ききった怪物的作家を他に知らない。この小説の圧巻は、カリストを…

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作者:ほしお さなえレビュー: オレンジの陽の向こうに (単行本) ファンタジックでSFチックな作品だった死者との交流を書いた話だった梨木香歩著「沼地のある森を抜けて」似た印象も受けた世界創造や生命の誕生にも関わるスケールの大きい部分とアイデン…

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作者:いしい ひさいちレビュー: ののちゃん (11) (創元ライブラリ) (文庫) 2002年4月から9月新聞朝刊に連載されたものです。毎日一話だから、春夏秋冬、読者は「ののちゃん」と同じ時を過ごしていることになります。4月の新学期、夏休み、そして9…