作者：吉野美智子レビュー： パリのおいしいおみやげ (FIGARO BOOKS) (単行本（ソフトカバー）) パリで星つきレストランを経営する吉野建氏の奥様が、その厳しい目で選んだパリらしく＋美味しい、お土産が一杯です。本のデザインも綺麗なので、見ているだけ…

作者：太宰 治レビュー： 太宰治全集〈1〉 (ちくま文庫) (文庫) 『晩年』に収められた作品は、明るいのか暗いのかよく分からない。が、しかし、もうそこから太宰中毒は始まる。『彼は昔の彼ならず』では、太宰の、やはり暗さに惹かれた。そして、最後の意外…

作者：宮尾 登美子レビュー： 陽暉楼 (文春文庫) (文庫) 芸妓として生きた一人の女性の人生の物語です。自分の心に正直すぎる生き方ゆえに人よりも悲しみや苦労を背負う主人公が痛々しい。でも主人公の純粋な心が全編にあふれています。だから主人公は最期ま…

作者：永田雅乙レビュー： 顧客満足度No.1のチームマネジメント 回転寿司スシロー７つの秘訣 (単行本（ソフトカバー）) 寿司という、元々は職人気質の保守的な業界が、「回転スシ」として新興の外食チェーンとして急成長・変容していく過程においては会社と…

作者：レビュー： ガロ曼陀羅 (単行本) 伝説の月刊誌「ガロ」は1997年夏、消滅した。白土三平「カムイ伝」はじめ、つげ義春や林静一、また矢口高雄や蛭子能収、やまだ紫、みうらじゅん、杉浦日向子、ねこぢるや古屋兎丸などなど数え切れない異才を発掘、掲載…

作者：レビュー： ペンブックス12 印象派。絵画を変えた革命家たち (Pen BOOKS) (単行本（ソフトカバー）) 表紙絵がまず、ゴッホのアイリスであるように、この本のメイン特集はゴッホについて綴られています。私自身、彼に関する書物を検索している過程で出…

作者：村松英子レビュー： 三島由紀夫 追想のうた―女優として育てられて (単行本) 演劇人として師弟関係にあった三島と著者。また、家族ぐるみの付き合いでもあった両者。その著者による「先生」への追想には、評論家や作家などが理屈っぽく著した三島論には…

作者：内田 栄一レビュー： 浅草寿司屋ばなし―弁天山美家古 (ちくま文庫) (文庫) 1977年に新しい芸能研究室から出た『浅草はるあき』、1986年に同じ出版社から出た『浅草をにぎる』の２冊を再編集して文庫化したもの。装丁なども込みで良い本だったようなの…

作者：トム ピーターズレビュー： トム・ピーターズの経営創造 (単行本) 仕事にしろ、私的なことにしろ、その人があることに心から取り組みたいと感じるためには、ＷＯＷが必要。「ワクワクする気持ち」だ。 この本は、原題が「ＷＯＷ！」であることからも分…

作者：レビュー： フィガロヴォヤージュ 西海岸でオーガニックホリデー (HC-ムック) (ムック) 旅行ガイドブックとしては、全然実用性ないですね。写真は可愛くて、行ってみたい気分にさせてくれますが、具体的にアクセス方法が記述されているわけでなく、高…

作者：レビュー： 仕事も子どももあきらめない ワーキングママの時間管理術 (単行本（ソフトカバー）) 仕事を頑張ろうと思った矢先、とし子の子供を持った娘に読ませたくて購入しました。７人のワクママが語る、本気で本音の経験、葛藤諦めるのではなく、す…

作者：須藤 昌人レビュー： [刺青]写真集 藍像 (ちくま文庫) (文庫) ~和彫りの写真集が欲しくてこの本を注文したのですが、写真家（アーテイスト）と和彫りのコラボレーション作品になってしまっているので、そういう作品として見たい人達にはお勧めです。（…

作者：林廣茂レビュー： 日韓企業戦争 国際市場で激突する宿命のライバル (単行本（ソフトカバー）) 韓国のモメンタムが最近、日本へも伝わってきている。日本勢は、自動車産業では圧倒的であるが、新興市場を中心として、韓国勢の勢いは止まらない。電子産…

作者：宮崎正弘レビュー： 中国分裂 七つの理由 (単行本（ソフトカバー）) 軍事も経済も大国化する中、いろいろな意味で中国には大きな格差が発生している。地理的な分裂はともかく、ここに挙げられている格差・分化は既に是正しがたいもののようだ。著者は…

作者：大津秀一レビュー： 終末期患者からの３つのメッセージ (単行本) 未曾有の震災を経験して国内は非常時に陥っている。この前後にこの本を読んで、まさに突然日常にやってくる「死」に自分や親しい人のみならず、大勢の命が奪われてしまうことを考えると…

作者：隈部 直光レビュー： 英語授業182場面集―私の辛口診断 (単行本) 新教材をどのように導入するか、新任教師ならずともベテランでも時として悩むところです。第１章、授業の運営をめぐってと第２章、文法・文型の指導をめぐって、の２章構成ですが、とく…

作者：安西 愈レビュー： 労働時間・休日・休暇の法律実務―新しい労使関係のための (単行本) 丁寧に読み進めれば、基礎的な法知識が無くても霧が晴れるように明快に説明してくれます。本社管理部門に在籍している私としては、最新版が出る度に購入し直すだけ…

作者：夏目 房之介レビュー： 夏目房之介の漫画学―マンガでマンガを読む (ちくま文庫) (文庫) 漫画学というより漫画の技法で遊んで見ましたという本。後にこの視点で本格的に漫画評論をはじめる著者の漫画に対する思いが素直に伝わってくる。よい本である。…

作者：松谷 みよ子レビュー： あの世からのことづて―私の遠野物語 (ちくま文庫) (文庫) 1984年に筑摩書房から出た単行本の文庫化。 民話収集家・童話作家として知られる著者が、現代の民話62篇を集めて一冊としたもの。 現代の民話とは、昔の話、語り継がれ…

作者：レビュー： 天皇百話〈下の巻〉 (ちくま文庫) (文庫) もう平成も２２年、昭和天皇や天皇制を論じるにあたっては、せめて本書の内容程度がベースとならないものか。新聞雑誌の緒論を見ながら、つくづくため息が出てしまう。歴史的な議論は深まるどころ…

作者：藤野英人レビュー： もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら タケコプターで読み解く経済入門 (単行本（ソフトカバー）) とても興味深く、印象的な本です。今、著者のファンドマネージャーの藤野さんは、日本の金融市場、経済のていたらくに、苦…

作者：仮屋暢聡レビュー： アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまうのか (単行本（ソフトカバー）) 最近、酒をのむと、将来のことで不安になったり、イライラすることがよくある。だから本を手にしてすぐに読んだ。チェックリストには、手に汗を握…

作者：種村 季弘レビュー： 食物漫遊記 (ちくま文庫) (文庫) 種村さんの博覧強記ぶりは読んだ本の食べ物の記述まで及ぶ。東大を出て職にあぶれていた時の家庭教師で毎回出たさめた天丼にあたって事から、肉親危篤の電報にのまず食わずに歩いて故郷に帰った明…

作者：A.J.ジェイコブズレビュー： 聖書男（バイブルマン） 現代NYで 「聖書の教え」を忠実に守ってみた１年間日記 (単行本) Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら) 不可知論者のユダヤ人が一年間聖書の教えを可…

作者：マーク・ゲインレビュー： ニッポン日記 (ちくま学芸文庫) (文庫) 先のレビュアーの方は、マーク・ゲインが共産主義シンパであったことを「色眼鏡」としているが・・。彼が共産党シンパだったことが、この本の価値を失わせることになるだろうか。たと…

作者：ディートマー・ビットリッヒレビュー： HARIBO(ハリボー)占い (単行本（ソフトカバー）) しかも詳しい。そして、かわいい。ハリボーグミを買うタイミングで占うとちょうどいい感じです。ハリボーグミが好きな人なら、持っていた方がいい一冊だと思いま…

作者：E・D・ハーシュレビュー： 教養が、国をつくる。―アメリカ建て直し教育論 (単行本) 今日の日本でもここ十数年のゆとり教育のひずみがあちこちで見られる中、本書が出版された頃（1989年）に著者はそういう教育法に対する反省が行われているのがアメリ…

作者：スーザン フォワードレビュー： 男の嘘 (単行本) 本書を読み始めて最初に感じたのは、私は自分自身を騙していたのだったということだった。男の言う嘘にも言わない嘘にも私は騙されてなんていない、という自己欺瞞である。あまりに不安、悲しみ、怒り…

作者：山田 風太郎レビュー： 明治断頭台―山田風太郎明治小説全集〈7〉 (ちくま文庫) (文庫) 明治政府において、役人の不正を断罪するために設置された〈弾正台〉。本作は、弾正台大巡察・香月経四郎と川路利良が遭遇した奇怪な事件の数々を描く連作短編集で…

作者：李家幽竹レビュー： 2010年版 李家幽竹の九星別風水 七赤金星~縁に恵まれるラッキー年!出会い風水 (文庫) 月ごと、日ごとのアドバイスがあり、毎日楽しめます。私的には、不吉な内容がなく、ページをめくるのが楽しいです。時間がある時は隅々まで読ん…