2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

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作者:水口 博也レビュー: ガラパゴス大百科―大洋に浮かぶ進化の小宇宙 (大型本) とても重宝します。図解も豊富でとてもきれいです。この作者の説明はとてもわかりやすいので価格には見合っているものだと思います。 更に詳細を見る

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作者:宮沢 賢治レビュー: 宮沢賢治全集〈8〉注文の多い料理店・オツベルと象・グスコーブドリの伝記ほか (ちくま文庫) (文庫) この全集第8巻には「注文の多い料理店」や「グスコーブドリの伝記」など、賢治の代表作が納められています。また、その他の短…

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作者:キャサリン グラハムレビュー: キャサリン・グラハム わが人生 (単行本) 匿名の素人のネット書評ほど恐ろしいものはない。居丈高で内容を一刀両断ふうに貶める内容のものほど、一見書いた者を優位に見せ、対象書籍の価値を、読んでいない人間に見誤ら…

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作者:松田 道弘レビュー: トリックものがたり (ちくま文庫) (文庫) 奇術のみならず、ミステリでも活用されている原理に「困難を分割せよ」というものがあります。〈問題を異質の要素に置き換えることで、解決を容易にしよう〉という意味ですが、著者は、そ…

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作者:松谷 みよ子レビュー: 現代民話考〈6〉銃後・思想弾圧・空襲・沖縄戦 (ちくま文庫) (文庫) 戦争についての巻をまとめおえた編者が次に思ったのは「次は銃後を、女子どもの、老人の、弱者の戦争をまとめねば」ということであった。この第六巻はあまり…

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作者:臼井 吉見レビュー: 安曇野〈第1部〉 (ちくま文庫) (文庫) 新宿・中村屋の創始者、相馬愛蔵・黒光夫妻を中心に、信州安曇野を拠点に若い人びとの間に結ばれた“絆”を様々な面から描いている。作家・木下尚江、彫刻家・荻原守衛、インドの亡命志士ラス…

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作者:中村 明レビュー: 悪文―裏返し文章読本 (ちくま新書) (新書) 本書の冒頭に説明されているごとく、世に文章読本は数多あるけれど、そのほとんどは「何が名文か」であって、しかも古典的な文学から引用されっているものもあるので、現代社会にはあまり…

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作者:渡辺 利夫レビュー: 神経症の時代―わが内なる森田正馬 (単行本) 神経症の人は、目を通してみたら面白いかもしれません。元筑波大学教授が書いた本で、先日行った、心療内科のカウンセラーさんに勧められた本です。神経症のための「森田療法」と言うも…

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作者:桑原 武夫レビュー: 論語 (ちくま文庫) (文庫) 専門としておられたフランス文学の研究者のみならず、東洋の学術分野にも明るかった著者の傑作です。「中国詩文選」(筑摩書房)の一部として、吉川幸次郎先生の依頼を受けて書かれた作品です。『論語』…

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作者:芥川 龍之介レビュー: 芥川龍之介全集〈6〉 (ちくま文庫) (文庫) 有名な或る阿呆の一生 が収められています。 他に、河童 浅草公園 冬 手紙 夢 闇中無答 点鬼簿 蜃気楼 彼 春の夜 歯車 古千屋 など。 或る阿呆の一生は何度読み返しても面白い。思想的…

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作者:E. ケストナーレビュー: 人生処方詩集 (ちくま文庫) (文庫) 「エミール」などの児童文学で有名なドイツの作家エーリッヒ・ケストナーの詩集。こちらは大人向けです。原文タイトル「Doktor Erich Kaestners lyrische Hausapotheke」に表されているよう…

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作者:唐沢 俊一レビュー: トンデモ一行知識の逆襲 (ちくま文庫) (文庫) 我々はなぜ本を読み、知識を求めるのか?他人よりも広く深く知っているということを誇りたいからである。知識や文化とはそういう欲望から成り立っている。だから一行知識こそは「広い…

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作者:隈部 直光レビュー: 英語授業182場面集―私の辛口診断 (単行本) 新教材をどのように導入するか、新任教師ならずともベテランでも時として悩むところです。第1章、授業の運営をめぐってと第2章、文法・文型の指導をめぐって、の2章構成ですが、とく…

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作者:水口 博也レビュー: クジラ・イルカ大百科 (大型本) 図鑑としても、写真集としても、解説書としても良い1冊です。捕鯨の歴史などいろんなコラムも盛り込んであります。何よりも写真が美しくお勧めです。 更に詳細を見る

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作者:レビュー: 萩原朔太郎の人生読本 (ちくま文庫) (文庫) 各種のアフォリズムに限らず、様々な場所から朔太郎の言葉を選んで、これを人生の季節順に配置した構成の妙のある作品で、内容は非常にすばらしい。比較的やわらかい文体で読者にわかりやすいも…

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作者:上原 学レビュー: 受験案内 中小企業診断士のすすめ (受験案内) (単行本) 堅苦しくて読みにくいです。 更に詳細を見る

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作者:レビュー: 千一夜物語〈2〉 (ちくま文庫) (文庫) 全10巻の第2巻。ジン(魔人)の登場する話の中に、実在のカリフ(教父)が登場します。カリフは東洋の宗教者のようなストイックさは持ち合わせず、豪奢な館の中で大勢の美姫を従えながら、政務を執ってい…

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作者:ジョルジュ バタイユレビュー: 文学と悪 (ちくま学芸文庫) (文庫) 文学の表現するものとは、悪の極限の形態である。バタイユは前書きにおいてそう言い切っている。この二十世紀最大の思想家の著作には「悪」と「エロス」が満ち満ちているのだが、この…

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作者:佐藤 真知子レビュー: 号令のない学校―オース?! ??ラリアの教育感覚 (単行本) 著者は初期教育関係(幼稚園や小学校)のことについてオーストラリアの制度を体験し、紹介されています。これら一連の本を読むと日本での子どもの教育がいかに時代に即し…

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作者:赤瀬川 原平レビュー: 反芸術アンパン (ちくま文庫) (文庫) 赤瀬川がハイレッドセンターをやってた時代の記録でもある。「東京ミキサー計画」と併せ読むと更に時代の雰囲気が理解できる。 更に詳細を見る

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作者:大西 巨人レビュー: 神聖喜劇 (第3巻) (光文社文庫) (文庫) 「神聖喜劇」と言う題名はまさに当を得ている。決してあからさまに滑稽な描写があるわけではなく、内容も所謂喜劇的なものでは決してないのだが、普通の場面、真剣な、真面目な(滑稽・喜劇…

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作者:中里 介山レビュー: 大菩薩峠〈3〉 (単行本) by 小宮山隆央映画にもなっています。大菩薩峠 (1960年 / 日本 )監督: 市川雷蔵 三隅研次出演: 市川雷蔵 本郷功次郎 中村玉緒 山本富士子『大菩薩峠』は、中里介山作の約30年にもわたり書かれている長…

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作者:中里 介山レビュー: 大菩薩峠〈11〉 (ちくま文庫) (文庫) 映画にもなっています。大菩薩峠 (1960年 / 日本 )監督: 市川雷蔵 三隅研次出演: 市川雷蔵 本郷功次郎 中村玉緒 山本富士子『大菩薩峠』は、中里介山作の約30年にもわたり書かれている長…

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作者:内田 百けんレビュー: ノラや―内田百けん集成〈9〉 ちくま文庫 (文庫) とにかくノラとクルツ、この2匹の猫に対する愛情と悲しみが溢れに溢れている随筆集です。 ある日ふらっと百先生の庭に現れた野良猫のノラ、百先生はこのノラを我が子のごとく…

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作者:水上 勉レビュー: 一休・正三・白隠 高僧私記 (ちくま学芸文庫) (単行本) 以前に、他社出版で同様のものを読みました。今回はタイトルを見て、何か惹かれ購入してしまいました。当たり前のことですが著者が異なれば、読んだ印象も異なる。歴史上の人…

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作者:唐木 順三レビュー: 千利休 (筑摩叢書 6) (単行本) 目次より一 千利休 さびとわび 世阿弥と利休/堺商人の性格/信長と茶湯者/山崎の妙喜庵/大阪城と山里丸/書院と草庵/利休以後の茶/利休の切腹/日本の近代化世俗化の問題/わびからさびへ 利休…

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作者:山崎 浩一miss更に詳細を見る

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作者:堀田 善衛レビュー: 日々の過ぎ方―ヨーロッパさまざま (ちくま文庫) (文庫) 1984年に新潮社から出た単行本の文庫化。 スペインでの生活が雑然と語られている。ゴヤについて、日本人旅行者について、西洋の窓について。時々、はっとさせられるような鋭…

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作者:坂口 安吾レビュー: 坂口安吾全集 (1) (ちくま文庫) (文庫) 前記「竹の梯子」さんのレビューは、この本のではありませんね。文庫版『ちくま日本文学全集』の「坂口安吾」篇のことを書いていらっしゃるようです。そちらは1冊本なので、当然のことなが…

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作者:大澤 真幸レビュー: 戦後の思想空間 (ちくま新書) (新書) 戦後日本をいろんな視角から読み解く。サブカルチャー、オウム真理教、「近代の超克」論・・・社会の「60年周期」論なんか「ほんまかいな?」と思いながら納得させられてしまいました。大澤さ…